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平凡な日々
前ばかりを見ていると
気付かぬうちに忘れかけてしまいそうな過去
そう言えば・・・あれは、何時の事だったっけ?
目を開けたら、一面の銀世界・・・だった
銀誓館学園を目指してたはずなんやけど、さて何処で間違ったか?
まぁ~故郷から間違って、関西の『おおさか・きょうと』ってとこに行ってしまったんが、先ず間違いやってんけど・・・
「え~と、し…ろやま?ここ何処やねん…って、寒いなぁ?」
『おおさか』で色々教えてくれた、おっちゃんの言った通りのバスに乗っていたらどうも違うとこに着たみたいで・・・
「ん~まぁ、ここどこか聞いて対策でも考えよか?」
荷物からコートを引っ張り出し羽織ると、バス停の近くにあった売店へと歩を進めた
店の中には数人先客がいたが、少し年齢の高そうな方ばかり
店主のようなおばあちゃんが、此方に気付き声をかけてきた
「いらっしゃい…見かけない子だね、こんな田舎まで何か用かい?」
「いやぁ、乗るバス間違えてしまいまして・・・ここってどこら辺なんでしょう?」
もっていた地図を広げ、お婆ちゃんが指差した場所は、まさかの日本海側!
鎌倉に行きたいっと言うと、おばあちゃんは驚いたように目を広げるだけで、見かねた周りのお客さんから電車で行ったほうがいいよっと助言をくれた
「電車ですか?ん~駅ってここからどう行けばええですかね?」
「駅なら直ぐそこなんだけど気をつけなよ、最近着物を着た幽霊が出るって話だからね」
「幽霊ですかぁ?」
首をかしげていると、色々教えてくれた
おばあちゃん曰く、どうやらその幽霊は白い着物で白髪らしい、でる時には獣の声がするらしい、吹雪の中でも平然としているなど、噂の域を出ないような内容ばかりだったが…何か引っかかった
「それじゃ、暗くなる前に駅行きますわぁ~色々おおきにです。」
「あぁ~気いつけてな」
店から出れば見事に吹雪いていて・・・なにやら嫌な予感しかしなかった
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